JR西日本の株主優待券を使って一筆書き遠回りきっぷの旅 前編【山陰本線・因美線・津山線・山陽新幹線】

今回は前回紹介したJR西日本株主優待を使って実際に旅をしたので紹介します。

まだ読んでいない方は以下の記事を読むことをオススメします。



概要

3月はとある事情で島根県松江市内に2週間ほど滞在していました。

松江から遠回りして博多へ向かう行程をお伝えいたします。

通常、松江から博多に向かう際の最短ルートはこちらです。

松江から岡山まで特急やくもに乗車し、岡山で山陽新幹線に乗り換え博多へ向かうというルートです。

しかし、今回私は違うルートで行きたいと思います。

なぜなら鳥取に行きたかったからです。

山陰地方はめったに来ないのでこの際、鳥取も訪れようと思います。

47都道府県制覇のなかで山陰(島根・鳥取)は大きな障壁になっていました。

今回のルートはこちら

松江から鳥取まで山陰本線

鳥取から東津山岡山県)まで因美線

東津山から津山まで姫新線

津山から岡山まで津山線

岡山から博多まで山陽新幹線というルートです。

鳥取から岡山は特急スーパーいなばが最速なのですが、途中智頭急行というJR西日本以外の鉄道会社の路線を通るので株主優待券の割引が適用されません

なので、鳥取ー岡山間は時間がかかるんですけど因美線を経由していきます。

というわけで発行していただいた切符がこちら

西優5割65」というのがJR西日本株主優待割引適用という意味です。

松江ー鳥取ー岡山ー博多の乗車券が¥5170(通常¥10340)

総距離が695.7㎞なので有効日数は5日間です。

松江ー鳥取の自由席特急券が¥660(通常¥1320)

鳥取ー智頭の自由席特急券が¥380(通常¥760)

岡山ー博多の新幹線自由席特急券が¥2310(通常¥4620)

合計 5170+660+380+2310+3800(株主優待券購入代金)=¥12320です。

割引を適用しないと¥17040です。

結構節約できましたね。

松江駅みどりの窓口で発行していただきました。

松江を出発

二週間滞在した松江を離れません。

山陰には初めて来たんですが、二週間もいると見慣れた景色です。

第9の故郷ぐらいに感じますね。

松江滞在中に松江城出雲大社水木しげるロードなどたくさんの場所に行くことができました。

松江市は本当にいい街でしたね。

次来るときはいつになるかは分かりませんが、近いうちにロシアに行くときにお世話になるかもしれません。

13:59 特急やくも20号岡山行に乗車

特急やくもは岡山まで行っちゃうので米子(鳥取県)で乗り換えます。

松江市米子市の間に広がる中海という湖を眺めながら電車に揺られます。

米子で乗り換えます。

米子駅は結構大きな駅で鳥取県唯一の自動改札機がある駅です。(2020年3月現在)

14:52 特急スーパーまつかぜ10号鳥取行に乗車

交通系YouTuberのスーツさんのBGM「Only You Train」を聴きながら車窓に広がる日本海を眺めます。

知らない人は見てみてください。

これを聴くだけで長い道のりもあっという間です。

鳥取砂丘

鳥取駅に着きました。

これからバスで鳥取砂丘に向かいます。

片道380円でした。

Suicaなどの交通系ICが非対応で萎えました。

普段小銭を持ち歩かないので仕方なく両替機で両替。

最近は、現金を使うとなんか気持ち悪くなるんですよね。

砂丘会館で下車。

すでに砂が舞っています。

はい、鳥取砂丘です。

普通に感動ものですね。

来てよかったですね。

靴と靴下を脱ぎ捨てて砂の中に突入していきます。

ビーチの砂よりも粒が細かく、足が吸い込まれていきますね。

夕日もすごくきれいです。

砂と海と空しか見えないこの景気、、、最高ですね。

地平線のかなたまで日本海が広がっていました。

鳥取砂丘を後にして鳥取駅にバスで帰ります。

ハプニング発生!

18:40の特急スーパーはくと14号に乗れば今日中に岡山に着く予定でした。

しかし、信号機のトラブルで遅延が発生。

遅れること約30分、スーパーはくとに乗車。

途中、車掌さんがやってきて「どこまでいかれますか?」と聞かれました。

因美線経由で岡山へ向かうと聞いて車掌さんの顔は険しくなりました。

別途料金を払えば、智頭急行を経由して岡山まで行くことができると言われました。

もちろん、別途料金を払う気などありません

追加料金を払うぐらいだったら野宿でもなんでもしてやる」という思いでした。

なんならこの際、野宿を経験するのもアリかも」とさえ思いました。

この時点で今日中に岡山に着くことが絶望的になりました。

今日中に行けるところまで行こうと終電で津山駅に向かうことを決意。

スーパーはくと智頭駅で下車。

本来なら地図で終電の1つ前に乗れていれば間に合ったのですが、スーパーはくとの遅延で間に合いません。

智頭駅の周りには何もありません

こちらは智頭急行智頭駅です。

JR西日本の駅より豪華です。

JR因美線は線形が悪く高速走行ができないため陰陽連絡の足かせとなっていました。

それを改善するために設立されたのが智頭急行です。

智頭急行は線形改良や高架化などにより高速化を実現しています。

そのため、特急列車はJRであっても全て智頭急行を通ります

JRとJRの間でJR以外の鉄道会社を経由することを「連絡運輸」と言います。

きっぷもまとめて買うことができますが、JR以外の区間はJRの割引が適用されません。

ということで真夜中に何もない田舎に取り残された私はとりあえず津山行の終電を待ちます。

1時間半ほどありましたが、友達と電話をしながら周辺を散歩して時間をつぶしました。

あたりは真っ暗でコンビニもありません

さあ、これからどうなるのでしょうか

私にもわかりません。

今回はここまでです。

続きは後編で

それでは。

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